自分にとってのScrapboxとEvernote、それぞれの長所と短所
サービス開始当初から使ってきたEvernote
日本でローンチした2010年からずっとお世話になったEvernote。学生時代からの勉強や読書の記録。Webクリップ、レシピまで何でも突っこんで毎日利用していた。プログラマになってからは言語やフレームワークといったざっくりとした分類の仕方で参考になったドキュメントをどんどんクリップしていた。他のサービスを使ってみるか検討する時もまずEvernoteとの連携がデフォルトで出来るか、またはカスタマイズすれば出来るかというのが前提条件だった。 けれどプログラマとして働き始めてから毎日の開発、勉強の中でログとしてハマったところ、参考になったサイト、どういうきっかけで解決したか、解決出来ずに聞くしかなかったのはどこがわからなかったからか等をEmacsでGoogle Drive上にmdファイルで貯めこんでいきはじめた。そのころからEvernoteをあまり使わなくなった。あまり使わなくなってからEvernote以外の選択肢も考えるようになってドキュメント管理ツールを色々と試した。社内のドキュメント共有管理ツールを探してたのも理由の一つ。
Evernoteの良いところと悪いところ
あくまで個人的な感想。
良いところ
- とりあえずEvernoteに入れたから大丈夫、という状況を作れる。
- 手軽にクリップ出来る。
- サイト元が消えてもクリップしていれば見返せる。下世話な話題やエロいのはよく消えるから大事。神。
- ざっくりとしたスタック、ノートブックのわけかたでも検索したら引っ掛かる。
- 画像やPDFの文字も検索出来る。神。自分の書いたメモをスキャンすればあとで検索して見つけられる。神。
- サードのサービスを使えばmarkdownも対応可能。
- 情報が豊富。コミュニティも親切で活発
(自分にとって)悪いところ。特にEvernoteを使う必要ないなと感じたこと。
- 重い。
- 前職からプログラマに転職してから勉強と仕事で手一杯 + 楽しいので下世話な話題やネットで今日話題の~みたいなのに関心がなくなった。
- エロはDMMで良くない?ってなった。そうじゃないものに関しては一期一会の精神で。
- ざっくりとした階層の管理をしているのに面倒臭く感じる。→ 管理しても恩恵が少ないからやる気にならない? or 検索すれば良いから?
- 「あとで整理する」みたいなフォルダが出来る。結局整理しない。自分の性格を鑑みて当然起こるものと想定しておくべきだった。
- そもそもクリップしたものを見返さない。プログラミングのことに関しては検索して解決してしまうのでEvernoteの中に入れたな、という考えに至らない。
- 画像やPDFを入れない。
- 自分の書いたメモをスキャンしても汚すぎて認識しない。
- markdownのためにサードのアプリケーションやサービスと本家を使い分けるのしんどい。
悪いところはほぼ自分の性格が原因になっているので、一部を除いてEvernoteに非はない。Evernoteが便利で離れられない人がたくさんいるのも納得。
Scrapboxの良いところと悪いところ
開発中のログとかはプライベートのプロジェクトを作って完全に移行済み。その他のドキュメントは少しずつ移行しながら利用中。
良いところ
- 独自の記法が個人的な用途に関してmarkdownより便利で書きやすく、後から見易い。
- リンクを作ることでドキュメント同士を関連付けられる。あるテーマについて掘り下げたらそれに関する情報が集まる。
- リンクによって階層で管理する必要がない。リンクを作るだけで良い。
- 掘り下げた話題、今学習中の言語についてのドキュメントが繋がって楽しい。
- 関連付けられたテーマについて調べたことを残すのが楽。後から見返すのも楽なので見返す頻度が上がる。
- コミュニティが大きくなってきている。親切。
- これから連携やサードパーティが盛りあがっていくかも。
- 一部部分のクリップならブックマークレットから可能。
(自分にとって)悪いところ。
- Webベースのみ。公式のMacアプリやiOSアプリはない。iOSアプリは欲しい。
- 大きくなってきているが今のところEvernote程ではない。
- たまに記法間違える。
- markdownに変換するブックマークレットがあるものの、Scrapboxから変換してきました感MAX。
EvernoteからScrapboxへ移行中
自分の用途が
- 開発、学習中に残すドキュメント
- 読書メモ
- ちょっとしたクリップ ぐらいで充分なことに今さら気付いたので移行後も不満なくScrapboxを利用出来ている。Evernoteから他のサービスに移行しようかなと考えている人はぜひScrapboxを一度使ってみてください。
せっかくプログラマになったので勉強してScrapboxみたいな気に入ったサービスに何かしらの貢献が出来るようになりたいなぁ、とぼやいて終わり。